更年期に女性の髪が薄くなるのはなぜ?ホルモン変化と抜け毛の関係

更年期に女性の髪が薄くなるのはなぜ?ホルモン変化と抜け毛の関係

更年期に髪が薄くなりやすい背景には、エストロゲンの変化だけでなく、加齢、遺伝、頭皮の乾燥、栄養状態、ストレスなどが関係します。


女性ホルモンの減少は髪の変化に関係する要素の一つですが、「更年期だから抜け毛が増えた」と原因を一つに決めつけることはできません。徐々に分け目が目立つ場合と、短期間で大量に抜ける場合でも、考えられる状態は異なります。


まずは自分の変化が「抜ける量の増加」「髪の細さ」「切れ毛」のどれに近いかを確認することが、適切な対策につながります。


更年期はエストロゲンの分泌が大きく変化する時期


厚生労働省では、閉経の前後約5年ずつ、合計約10年間を更年期としています。日本人女性の平均閉経年齢は50歳台前半ですが、閉経を迎える年齢や更年期症状の現れ方には個人差があります。


更年期には卵巣機能が低下し、エストロゲンの分泌が揺らぎながら減少します。エストロゲンは生殖機能だけに関係するものではなく、骨や血管を含む全身に影響するホルモンです。髪の成長や太さにも関係すると考えられています。


ただし、血液中のホルモン量と薄毛の程度が単純に比例するわけではありません。同じ年代でも髪の変化が目立つ人と、それほど気にならない人がいるのは、ほかの要因も重なっているためです。


女性ホルモンの変化で髪はどのように見えやすくなる?


髪は、成長している期間、成長が止まる期間、抜ける準備をする期間を繰り返しています。すべての髪が同時に伸びて同時に抜けるわけではありません。


更年期以降は、成長する期間が短くなったり、太く長く育つ前に抜けたりする髪が増えることがあります。その結果として現れやすいのが、次のような変化です。


  • 分け目の幅が以前より広く見える
  • 頭頂部の地肌が透けやすくなる
  • 髪の一本一本が細く、やわらかくなる
  • 根元が立ち上がらず、髪型が決まりにくい
  • 髪を束ねたときの太さが減る


女性の薄毛は、男性のように生え際が大きく後退する形だけではありません。頭頂部を中心に全体の密度が少しずつ低下することがあり、初期には「抜け毛が急に増えた」という実感がない場合もあります。


更年期の薄毛をホルモンだけで説明できない理由


50代前後は、髪に影響する出来事が重なりやすい時期です。原因をホルモンに限定すると、治療できる病気や改善できる習慣を見落とすおそれがあります。


加齢と遺伝的な傾向


年齢とともに髪が細くなり、成長する速度が緩やかになることがあります。また、家族に薄毛の女性がいる場合は、女性型脱毛症の傾向を受け継いでいることも考えられます。


女性型脱毛症では、頭頂部を中心に髪の密度が低下することが多く、一般的なヘアケアだけでは進行を十分に抑えられない場合があります。


鉄欠乏や甲状腺など体調上の問題


鉄が不足している場合や甲状腺機能に異常がある場合にも、抜け毛が増えることがあります。疲れやすい、息切れがする、動悸がある、体重が不自然に変化した、寒さや暑さへの感じ方が変わったなどの症状があれば、髪だけの問題と考えず医療機関へ相談しましょう。


自己判断でサプリメントを大量に取るのは避けてください。過剰摂取が問題になる成分もあるため、欠乏が疑われる場合は検査を受けたうえで対応する方が確実です。


睡眠不足や精神的な負担


更年期には、ほてり、発汗、気分の落ち込み、眠りの浅さなどが現れることがあります。さらに仕事、親の介護、子どもの独立といった環境の変化が重なる人もいます。


強いストレスや体調不良の後に、一時的に多くの髪が休止期へ移り、数か月遅れて抜け毛が増えることがあります。原因となった出来事と脱毛の開始時期がずれるため、本人には関係が分かりにくい点が特徴です。


白髪染めと頭皮への刺激


白髪染めで髪が傷むと、途中で切れやすくなります。この場合、髪全体の量が減ったように見えても、毛根から抜けているとは限りません。


一方、染毛後に赤み、かゆみ、腫れ、湿疹などが出る場合は、頭皮に炎症が起きている可能性があります。そのまま繰り返さず使用を中止し、症状に応じて皮膚科を受診してください。


変化の現れ方から考える3つのケース


原因を自分だけで確定することはできませんが、受診とセルフケアのどちらを優先するかは、変化の現れ方からある程度整理できます。


分け目が数年かけて少しずつ広がっている


頭頂部を中心に髪が細くなり、徐々に密度が低下しているなら、加齢や女性型脱毛症などが考えられます。頭皮に異常がなく軽い変化であれば、日常のヘアケアと育毛剤を取り入れながら経過を見る方法があります。


ただし、女性型脱毛症が疑われる場合には医療機関での治療も選択肢になります。育毛剤を使うことと、受診することはどちらか一方に限定する必要はありません。


ある時期から抜け毛が急に増えた


急な変化では、その数か月前の高熱、感染症、手術、急激な減量、強いストレス、薬の変更などを振り返ります。思い当たる原因があっても、長引く場合や脱毛量が多い場合は医師に相談してください。


「更年期の症状だろう」と待ち続けるより、血液検査などで確認した方がよいケースもあります。


円形に抜ける、かゆい、赤い、痛い


境界のはっきりした脱毛、強いかゆみ、赤み、痛み、かさぶたなどがある場合は、一般的な更年期の薄毛とは別に考えます。育毛剤や頭皮マッサージを始める前に皮膚科を受診しましょう。


強くもむことで炎症を悪化させることもあるため、「血行をよくすれば治る」と考えて刺激を加えないでください。


ホルモン補充療法は薄毛のために受けるもの?


更年期障害に対しては、医師の診察のもとでホルモン補充療法が行われることがあります。ただし、薄毛だけを目的として自己判断で受ける治療ではありません。


ホルモン補充療法には適応や禁忌があり、本人の症状や病歴を踏まえて婦人科で判断されます。ほてりや発汗、気分の変化など更年期症状と薄毛の両方に悩んでいる場合は、婦人科で症状全体を相談する方法があります。


髪の状態について詳しく調べたい場合は皮膚科が相談先です。症状に応じて診療科を使い分けましょう。


更年期の薄毛に育毛剤を取り入れる場合


頭皮に強い炎症がなく、徐々に髪のハリやボリュームが低下している場合は、医薬部外品の育毛剤を日常のケアへ取り入れる方法があります。


育毛剤は、今ある髪を健やかに育て、脱毛を予防し、頭皮環境を整えることを目的に使用します。すでに失われた毛髪を確実に元どおりにするものではなく、医薬品の発毛剤とも役割が異なります。


女性ホルモン成分に着目して選びたい人には、エチニルエストラジオールを有効成分として配合したオーリム スカルプセラムβも比較候補になります。案件LPでは、このほかセンブリエキスやβ-グリチルレチン酸などを含む6種類の有効成分を配合した医薬部外品として案内されています。


ただし、女性ホルモン成分を配合していることと、更年期そのものを治療することは同じではありません。あくまで承認された効能・効果の範囲で使用する頭皮用の育毛剤です。


オーリム スカルプセラムβの有効成分と使用上の注意を確認する


原因を決めつけず、変化を記録して対策する


更年期の女性薄毛には、ホルモンの変化、加齢、遺伝、栄養、体調、ストレス、頭皮への刺激などが関係します。エストロゲンの減少だけが原因とは限らないため、抜け方と頭皮の状態を確認することが先決です。


徐々にボリュームが低下し、頭皮に異常がない場合は、洗髪やカラー習慣を見直し、育毛剤によるケアを始める余地があります。具体的な対策はトップページ「50代女性の薄毛対策」で確認できます。


抜け毛がいつ落ち着くのか不安な場合は、下層記事「更年期の抜け毛は治る?落ち着く時期と放置せず確認したい症状」も参考になります。


急激な脱毛、円形の脱毛、頭皮の炎症、体調不良を伴う場合は、更年期と自己判断せず医療機関へ相談してください。